■GT-R勢は序盤からペースアップが叶わず
ゴールデンウィークの最中とあって富士スピードウェイには5万6900人もの観客が集まった。曇り空ながら暖かい春のそよ風に吹かれながら、14時に110周の決勝レースがスタートした。開幕から2戦連続で1-2フィニッシュを遂げているGT-Rは特別性能調整として今回から一律80kgのウェイトが搭載された。その中で最も重量の軽い「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、荒聖治)組は予選12位から好スタートを切ってオープニングラップを終えると9位に上がった。スタートドライバーのオリベイラは、安定した走りで22周目には8位にポジションアップを果たし、ドライバー交代のためにピットインした。一時順位を落としたが、各車のピットインがおおよそ一巡した40周過ぎには9位に回復。その後も順調に周回を重ねたが、66周目にタイヤブローで緊急ピットイン。このためにタイムロスを喫し、11位で完走となった。一方、公式予選10位の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生、セバスチャン・フィリップ組)は、序盤をフィリップが13位で周回。その後#22 GT-Rと接触するアクシデントがあり15位に後退した。終盤に7位まで順位を上げ、さらなる上位進出を試みたが81周目に単独スピンし、最終的には9位でチェッカーフラッグを受けた。予選15位の「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)には、メカニカルトラブルが発生。ピットガレージで20周以上の時間をかけて修復し15位で完走した。